freee会計のプランは、大きく分けて2つの種類に分かれています。
個人事業主向けに用意されたものと、法人向けに用意されたものです。
この2つに分かれている理由は、個人事業主と法人では、会計ルールや税務的な取り扱いが違うからです。
今回はfreee会計を数多く導入してきた我々の視点から、個人事業主の方が、どのプランを選べば失敗しないか詳しく解説したいと思います。
個人事業主の方向けには、「スターター」「スタンダード」「プレミアム」と3つのプランが用意されていますが、我々がおすすめするのは、【スタンダードプランを選び、無料お試しプランで1ヶ月間試してみる】です。
これは、業種を問いません。
なぜ、スタンダードプランを選び、必ず無料お試しプランをおすすめするのか説明していきます。
個人事業主向けのfreee会計には3つの有料プランと2つの無料プランが用意されています。
それぞれのプランでできること、できないことをまとめていますので参照してください。
<有料プラン>2025.9現在
| プラン | 月額(税抜) | 年額(税抜) | 
| スターター | 1.780円 | 11,760円 | 
| スタンダード | 2.980円 | 23,760円 | 
| プレミアム | × | 39,800円 | 
※支払方法は月払いと年払いがあり、年払いは4~5ヶ月分得です。ただ、年払いプランを選んだ場合、途中解約すると返金がないことに注意しましょう。
※記事の最後にプラン比較表を載せています。ご参照ください。
どのプランでも無料お試し期間が1ヶ月ありますので、必ず試していただきたいと思っています。
単純に1ヶ月分料金がお得になるということもありますが、それだけではありません。
ほとんどの方がfreee会計を触ったこともない方ばかりです。
触ってみて「操作が分かりやすい」「UIが気に入っている」「スマホでリアルタイムの会計データを見れるのが便利だ」など、そんなちょっとしたことが、銀行口座の連携やクレジットカード連携のわずらわしい作業を乗り切る動機付けになります。
口座連携まで成功してしまえば、データが取り込まれ感動を味わえます。
口座のデータが自動で取り込めたり、領収書をアップロードしたりしていくと楽しくなっていきます。
そうすれば、毎日freee会計に触れるようになります。
ここまで来たらほぼ導入は成功したようなものです。
無料のうちに簡単な成功体験を得られるかが重要になります。
<無料お試しプランとプラン未契約>
お試し期間の1ヶ月が過ぎるとプラン未契約に切り替わります。
プラン未契約は機能制限があり、「取引データの閲覧・編集」や「請求書類の閲覧・編集」など基本的な機能に制限が掛かります。
そのため、お試し期間の1ヶ月以内にfreee会計のどのプランに変更するのか、他の会計ソフトに変更するのかを判断しないといけません。
スタータープランとスタンダードプランの料金の差額は「1,200円/月額」です。
入金管理シートをエクセルで作成したり、支払の管理表をエクセルで作成したり独自で何らかの管理表を作成する場合の二重入力の手間や、複数のシステムやPC上に様々なデータが散逸する管理の手間、チェック作業の時間などを考えると、スタンダードプランを選んだ場合、時間が大幅に削減されたり、ミス防止にもつながったり、業務効率という点においての費用対効果は高いといえるでしょう。
また、月次推移表は、毎月の固定経費をとらえることができるので、そこから逆算して売上目標を設定できたり、異常値を見つけることで経費の削減ができたりと、特に重要な表です。
財務コンサルタントでもある我々の視点から述べさせていただくと、スタータープランで月次推移表が見られないのは、経営判断を行うのに致命的だと言わざるをえません。
その他にも、収益レポートや費用レポートなど一目で収益と費用の内容が分かるレポートもスタンダードプランからになりますので、これらは個人事業主の方の経営判断にも大変役立つ機能だと思います。
店舗ごとや部門ごとに損益を把握し管理したいと思われる方でも、いきなりプレミアムプランからはじめるのではなく、まずはスタンダードプランで売上と原価、経費の配分などの準備をし、それが整ったらアップグレードを検討するのでもいいかもしれません。
品目やメモタグで事足りるケースもよくありますので検討しながら導入を進めていくのが望ましいと思います。
ちなみに、プレミアムプランではスタンダードプランの機能は全て使用できます。
ここまでで、我々がfreeeをはじめようとする個人事業主の方に、【スタンダードプランを選び、無料お試しプランで1ヶ月間試してみる】 をおすすめする理由がご理解いただけたでしょうか。